タイヤが大切な理由
どれほど優れたブレーキや安全装置があっても、車を止めたり向きを変えたりする力は、結局タイヤと路面が接する手のひらほどの面積から生まれます。空気圧が合っていないタイヤや溝のすり減ったタイヤは、止まるまでの距離を延ばし、雨の日には水を押しのけられずに滑りやすくします。ところがタイヤは少しずつ変化するので、毎日乗る人ほど変化に気づきにくいものです。だからこそ、月に一度のように決まった間隔で、目とゲージで確かめる習慣が必要です。点検にかかるのは数分ですが、見逃したときの代償は大きくなります。
指定空気圧はどこに書いてあるか
いちばん多い間違いは、タイヤの側面に書かれた数字に空気圧を合わせることです。その数字はタイヤが耐えられる最大の空気圧で、指定値ではありません。自分の車の指定空気圧は、ふつう運転席のドアを開けたときに見えるドア枠やドアの側面のラベル、給油口のふたの裏、または取扱説明書に書かれています。前輪と後輪で値が違うこともあり、荷物を多く積んだときの値が別に書かれていることもあります。純正と違うサイズのタイヤに替えたなら、販売店や整備工場に合う値を確かめてください。
- 運転席のドア枠やドア側面のラベル
- 給油口のふたの裏
- 取扱説明書のタイヤの項目
- 前後の値や積載時の値が違うか確認
空気圧の測り方
空気圧は、タイヤが冷えた状態、つまり走る前か、数時間止めておいたあとに測ると正確です。走ったあとはタイヤの中の空気が温まって圧力が上がるので、そのときに指定値に合わせて空気を抜くと、冷えたあとには足りなくなります。ガソリンスタンドや整備工場の空気入れ、あるいは個人用のゲージを使えば十分です。気温が下がると空気圧も下がるので、晩秋から冬の初めはこまめに確かめましょう。メーターに空気圧の警告灯がある車でも、警告はかなり減ってから点くことが多いので、自分で測る習慣の代わりにはなりません。スペアタイヤがあれば、それもときどき確認してください。
空気圧が合っていないと
空気圧が足りないと、タイヤが大きくつぶれて側面が過度にたわみ、熱を持ちます。燃費が悪くなり、両端が早くすり減り、ひどい場合は高速でタイヤが損傷することがあります。逆に高すぎると路面に触れる面積が減ってグリップが落ち、中央だけが早くすり減り、乗り心地が硬くなります。つまり多いほどよいわけでも、少ないほど柔らかくてよいわけでもありません。指定値に合わせることが、燃費、制動、寿命のすべてにおいて釣り合いのとれた点です。一本だけ空気がよく抜けるなら、釘が刺さっているかホイールに問題があるかもしれないので点検を受けましょう。
摩耗の限界を読む
タイヤの溝の底には、一定の深さで盛り上がったスリップサインがあります。側面にある小さな三角形のような印の位置から溝をたどると見つかります。溝がすり減ってこの印が周りの接地面と同じ高さになったら交換が必要です。韓国の基準では、この限界は溝の深さ1.6ミリです。ただしこれは最低限の限界にすぎず、溝が浅くなるほど雨や雪の路面での性能が落ちるので、限界に届く前に交換を考えるほうが安全です。片側だけが目立ってすり減っているなら、空気圧やアライメントの問題かもしれないので、合わせて点検を受けてください。
- スリップサインが接地面と同じ高さになった
- 片側の端や中央だけがすり減っている
- 溝が浅くなり雨の日に滑る感じがする
製造時期と劣化
タイヤはゴム製品なので、あまり走らなくても時間がたつと硬くなり、ひびが入ります。側面には製造時期を示す四桁の数字があり、前の二桁はその年の何週目か、後ろの二桁は年を表します。たとえば2523なら、2023年の25週目に作られたという意味です。溝が十分に残っていても、側面に細かいひびが多い、ゴムが硬くなったという場合は交換を相談しましょう。何年たったタイヤを替えるべきかはメーカーによって案内が違うので、タイヤメーカーの公式案内を確かめるのが確実です。新しいタイヤを買うときにも製造時期を見ておくとよいでしょう。
すぐに点検が必要なサイン
側面がこぶのようにふくらんでいる、深く裂けている、中の補強材が見えている、という場合は、そのタイヤで走り続けてはいけません。側面の傷は修理が難しいことが多く、高速で突然破裂するおそれがあります。走行中にハンドルが震える、片側に取られる、いつもと違う振動や音がするのも、タイヤやホイールの異常のサインかもしれません。走行中にタイヤが破裂したら、急ブレーキや急なハンドル操作はせず、ハンドルをしっかり握ったままゆっくり速度を落とし、安全な場所に止めてください。高速道路なら路肩に止めてハザードランプをつけ、車の外の安全な場所に避難してから助けを呼ぶことが先です。
ローテーションと交換のコツ
前後のタイヤは役割が違うため、すり減る速さも違います。説明書に決められた時期と方法で位置を入れ替えると、四本が均等に減り、長持ちします。交換するときは、できれば同じ軸の二本を一緒に替え、サイズや荷重・速度の指数が車に合っているか確かめましょう。一本だけ替えると、左右でグリップが変わることがあります。交換や修理のあとにホイールナットの締め具合を確かめるよう案内している説明書も多いので、それに従ってください。この記事は一般的な原理を説明するもので、実際の空気圧や交換の判断は、自分の車の説明書とタイヤの専門家の点検を基準にしてください。
🌍 検索エンジンでさらに調べる
ボタンを押すと、そのエンジンでこのキーワードを検索します